月下美人。
2001年6月20日咲きました。
みっつの白い花。
夜闇のなか
幾重にも重なった
その花弁が
ぼんやりと滲んで
あたしは
思わず息を飲んだ。
清楚な香りに
世界のすべてが
包まれていた。
ママが
うち二つを切って
居間に飾った。
一晩だけの花。
「君を咲き誇ろう
美しく花開いた。
その後は唯静かに
散ってゆくから。」
あたしをみつけて
いちにちだけでいいから。
このからだは
もろくて。
このこころは
よわくて。
あなたに
たおられるなら
あしたには
しぼんでしまっても
あさのひかりを
みることができなくても
あたしは
しあわせだわ。
おねがいあいして。
さみしいよるに
あなたをまっている。
もう
うそでよごしたりしないで。
”ぜったい”なんて
ないでしょう?
このよにはないものが
あかしになるのなら。
かぐやひめのように
ねがうわ。
きすをして
そして
あたしをころして。
”えいえん”に
あなたを
あたしのものに。
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